今更ですが機内で見た「Barbie」感想
中途ハンパー梅子です。
ソウル旅行記の途中ですが
往路便で見た「Barbie」
滞在中考察を見まくり
復路便で再度鑑賞したほどハマったので
備忘録として感想を残しておきたいと思います。
昨年いろいろ話題になったこの映画
やはり機内で見た長子から「たいした映画じゃなかった」と言われてたのですが
いや〜わからないもんですね!
BBAはとっても楽しみました。
見る前は
キュートでおしゃれな女の子が
突然自我に目覚め(あちこちで見る「Who am I ?」ってやつね)
その魅力とわがままで周囲を巻き込みつつ(ハリウッドと韓ドラの主人公)
自分の生き方を見つけていくくらいのお話だろうと思ってました。
半分は当たらずも遠からずなんだけど
思いのほかトピックが盛り沢山で。
いくつか対立軸がありましてね。
1番わかりやすいのが
①女と男
バービーたち(女)の世界でケンたち(男)は付属物。
イブがアダムより先に作られた世界なんです。
ケンたちは仕事もなく居場所はビーチ。
バービーたちは全ての仕事を牛耳り
自己肯定感にあふれ共感力も高い。
毎日ハッピーに楽しく暮らしています。
だから人間界に足を踏み入れたバービーとケンの衝撃の大きさたるや。
大袈裟なくらい逆に描かけたのは女性製作陣だからなんでしょう。
②人形と人間
バービーの世界は毎日同じ朝がきて同じ行動を繰り返す。
着せ替え人形だから洋服こそ違うけど
結構薄っぺらい生活なんですね。
全員がバービーだから視点も同じで
無邪気で能天気にも感じるんです。
じゃあ人間の世界に行ったらもっと深いのかって言ったら
人間も同じような毎日を過ごし
同じような価値観を持ってたりする。
意外に大差ないと思わせられます。
ポジティブで明るい分バービーの世界の方がハッピーかも。
③若さと老い
バービーの世界で劣化は恐れられてることだけど
厳密に言う老いとか死とかはない。
みんな若くてピチピチ。
だからバービーは人間界に来て初めて人生の大先輩たちに接するんだけど
登場する女性たちがみなカッコよくて。
「あなた綺麗」の返しが
「知ってる」って最高。
いろいろあったらしいバービー生みの親のシーンも
厳しい男社会を生き抜いてきた先輩たちへのリスペクトを感じました。
いま実社会では老いに対して厳しすぎるんじゃないだろうか。
④職業
バービーの世界は「職業に貴賎なし」
大統領もごみ収集してる人も皆同じ。
偉そうに能書き垂れる人もいないし
変にへりくだる人もいない。
人間の世界と比べると平和。
そしてファンタジー。
どのトピックも単純じゃなくて
どうであることが一番いいなんて答えが出ないものばかり。
人間界に影響されて人形界に男社会を持ち込んだケンが
最後に「疲れた」って泣いたり。
再び女上位になった人形界で
ケンが自分にも何か担わせて欲しいと頼んだら
「すぐはダメ 下から順番に」と言われたり。
(共存社会でハッピー!な結末ではない)
人間界で何者でもない普通のバービーを作ることを決めたり。
実際は
女と男は人間として平等ではあるけど
生物学的な機能の違いがあって。
それを考慮するかしないかで
公平の考え方も変わる。
バービーたちはその機能を持たないから
(妊婦人形は不人気で廃盤!)
大きなハードルがなく自分の人生を歩んでいけるんだよね
と思いながら見てたら
最後
人間界で生きていくことを決めたバービーが最初に行ったのが
婦人科の病院。
女性の機能も老いも受け入れる覚悟を決めた彼女の今後は
きっと辛いことも理不尽なこともあるでしょう。
それでもキラキラハッピーな世界から飛び出したバービーを描いたことが
もしかしたら女性に対する応援メッセージなのかもしれない。
いろいろ考えるのもよし
笑って楽しむのもよし
懐深い映画でした。
めくじらたてるようなストーリーじゃなかったです。
見て良かった!
主役のスタンダードタイプのバービーを演じたマーゴットロビー。
ほんとバービーそのままのスタイルと
うっとりするような美しさ。
同じ動物とは思えないわ。
比べるのもおこがましいが
昨夜体重が53,4キロだったBBA。
ソウル前に52キロ代が続いて
もうすぐ目標数値になると思ってたのに
また間食生活ですよ。
自分の意思の弱さに震える。
今後54キロを超えることがあったら
その翌日は断食する、くらいの覚悟を持って
なんとか桜が散るくらいまでは(←甘い)
目標を達成したいところです。
バービーを目指しているわけではもちろんありません。
でもおしゃれで前向きなバービー
ハリウッド映画の女性主人公としては珍しく好きなタイプでした。
おすすめします♡
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